補綴専門医が矯正をやる意味
― 噛み合わせから逆算する、本来あるべき矯正治療 ―
矯正治療というと、
「歯をきれいに並べる治療」
というイメージを持たれる方が多いかもしれません。
しかし歯科医療の現場では、
歯並びが整っていても、噛み合わせに問題があるケースを数多く目にします。
私はこれまで、
補綴(被せ物・噛み合わせ)と矯正治療の両方を専門的に学び、
多くの患者さんのお口を診てきました。
その立場から断言できるのは、
矯正治療は「補綴の視点」があって初めて完成するということです。
補綴とは「噛み合わせをつくる治療」
補綴とは、
被せ物や詰め物を通して
噛む機能を回復・維持する治療分野です。
補綴専門医は、
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どこで噛めば歯に負担がかからないか
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力をどう分散させるべきか
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長期間壊れない噛み合わせとは何か
こうしたことを日常的に考えながら治療を行っています。
つまり、
噛み合わせのゴールを常に意識している分野が補綴なのです。
矯正治療の本当のゴールとは?
矯正治療のゴールは、
歯が並んだ瞬間ではありません。
本来のゴールは、
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しっかり噛める
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顎に負担がかからない
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歯や被せ物が長持ちする
この状態を 長期間維持できることです。
見た目だけを重視した矯正では、
このゴールにたどり着けないことがあります。
補綴専門医が矯正を行う最大の強み
① ゴールを「完成形」から逆算できる
補綴の視点があると、
矯正治療のスタート時点で、
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将来どこで噛むのか
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どの歯に力がかかるのか
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被せ物が必要になったときの形
までを考えて設計できます。
これは、
矯正後のトラブルを未然に防ぐための重要なポイントです。
② 矯正後の“壊れやすさ”を回避できる
矯正後に、
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セラミックが欠ける
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詰め物が外れる
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歯にヒビが入る
こうした相談は、実は少なくありません。
補綴専門医は、
壊れやすい噛み合わせのパターンを数多く見てきています。
その経験を矯正治療に活かすことで、
「見た目はきれいだけど、長持ちしない矯正」を避けることができます。
③ 矯正と被せ物を別々に考えない
補綴の視点がない矯正では、
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矯正後に被せ物が作りにくい
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不自然な形になる
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余計な歯の削除が必要になる
といった問題が起こることがあります。
補綴専門医が矯正を行うことで、
矯正と補綴を一つの治療として設計できます。
マウスピース矯正こそ補綴視点が重要
マウスピース矯正は、
デジタル上で歯を動かす治療です。
そのため、
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噛み合わせ設計
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歯の当たり方
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力のかかり方
これらを 最初から正しく設計できるかどうかが、
治療結果を大きく左右します。
補綴専門医は、
「噛み合わせが完成した状態」を常にイメージしながら
デジタル設計を行います。
見た目だけで終わらない矯正治療のために
矯正治療は、
人生で何度も受ける治療ではありません。
だからこそ、
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きれいに並べるだけでいいのか
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将来まで考えた噛み合わせなのか
この視点を、ぜひ大切にしていただきたいと思います。
富山・北陸で矯正治療を検討されている方へ
補綴と矯正、
どちらか一方だけでは完成しない治療があります。
噛み合わせから逆算する矯正治療は、
補綴専門医だからこそ提供できるアプローチです。
歯並びや噛み合わせでお悩みの方は、
どうぞお気軽にご相談ください。
【この記事のポイント】
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補綴は噛み合わせの完成形をつくる分野
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矯正治療の本当のゴールは長期的な安定
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補綴視点があることで矯正後トラブルを防げる
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マウスピース矯正では特に噛み合わせ設計が重要

