ブログ
デジタル歯科の概要。デジタルを導入する理由を解説!
デジタル歯科とは何でしょうか?
必要な器材、診療体制、人材等 何がメリット、診療室、クリニック、そこで働く人々に何をもたらすのか?
何がデメリット?費用は?学びに時間がかかる?
様々な角度から検証してみたいと思います。
デジタル歯科とは?
デジタル歯科とは、これまで手作業や型取りなどアナログで行ってきた歯科治療を、デジタル機器やソフトウェアを活用して行う治療方法です。
例えば、歯型を粘土のような材料で取る代わりに、カメラでお口の中をスキャンして、コンピューター上で3Dデータを作る、というイメージです。
デジタル歯科に必要な主な機材
| 分類 | 具体例 | 役割 |
|---|---|---|
| 口腔内スキャナー | iTero, TRIOS, Primescanなど | 歯型をデジタルデータで記録するカメラ |
| CADソフト | exocad, 3Shape Dental Systemなど | 被せ物やマウスピースなどを設計するソフト |
| CAM機器(ミリングマシン・3Dプリンター) | Amann Girrbach, SprintRayなど | 設計データをもとに実際の製品を作る |
| 顎運動計測器 | Zebris, MODJAWなど | 顎の動きを計測し、かみ合わせ治療に生かす |
| CBCT(3Dレントゲン) | Morita, Carestreamなど | 骨や歯の内部を立体的に見るレントゲン |
デジタル歯科を支える診療体制・人材
| 役割 | 必要なスキル |
|---|---|
| 歯科医師 | デジタル機器を使いこなし、設計や診断ができる力 |
| 歯科衛生士 | デジタルデータ管理、スキャン補助 |
| 歯科技工士(院内・外部ラボ) | CAD設計、CAM加工スキル |
| コーディネーター・受付 | データ管理や患者説明をサポートできる知識 |
デジタル歯科のメリット
【患者さんにとって】
-
型取りが楽に! → 嘔吐反射が少ない
-
治療が速くなる! → スキャンデータ送信→設計→製作が短時間で完了
-
精度が高い! → 手作業よりズレが少なく、ピッタリフィットしやすい
【クリニック・スタッフにとって】
-
ミスが減る → 手作業のばらつきがデジタルで安定
-
治療計画を「見える化」できる → 患者さんへの説明がスムーズ
-
チーム医療が進む → 医師・衛生士・技工士がデータで連携できる
-
ブランディングに有利 → 「最新設備のクリニック」として差別化できる
デジタル歯科のデメリット・注意点
| デメリット | 詳細 |
|---|---|
| 初期費用が高い | スキャナー、プリンター、ソフト、教育費など数百万~ |
| スタッフ教育が必須 | スキャン技術、データ管理、設計知識が必要 |
| 機器のアップデート対応 | ソフトウェアの更新、バージョン管理が必要 |
| 機器トラブル時のリスク | 万一のトラブル対応力が求められる |
総まとめ
デジタル歯科とは、「歯科治療を未来型にアップデートすること」です。
治療のスピード・快適性・精度を高める一方、
導入には費用や教育の負担も伴います。
しかし、それを乗り越えたとき、患者さんに選ばれる医院になり、
働くスタッフにとってもやりがいと成長のチャンスが生まれます。

